幼なじみは狐の子。5〜親衛隊と恋〜
律が恋に解毒薬を渡すと、恋はなんの疑問も抱かずにおとなしく飲んだ。
薬瓶を空にすると、恋は目を閉じて力を失ったかの様にその場に倒れた。
「恋!」
「眠ってるだけです。」
律は恋を抱き起こしながら、
「言っとくけど上野さんと樋山さん二人への好意、増幅しなきゃここまでなりませんからね。僕への好意でも同じ事が出来たんだ。調子に乗らないでください。」
と地味にメンチを切った。