幼なじみは狐の子。5〜親衛隊と恋〜
────5分後。
果たして恋は目を覚ました。
「……」
「恋!」
「恋、気分はどうですか?」
恋は目を瞬いた。
恋は、眠っている間それまで宗介と美風の夢を見ていた。
夢の中で3人は、仲良く手を繋ぎ合って雲の上を歩いたのだ。
宗介が恋を抱きしめると、恋はきょとんとした顔をした。
「どうしたの?。宗介。」
「どうもしません。あーあ、恋、僕の好意、分かってくれますよね?」
宗介は何も言わずに、恋の事を抱きしめていた。