完璧御曹司の執愛から逃げ、推しのアイドルと結ばれる方法
「好きや嫌いなど、そんな感情に囚われて何になる。今日は誕生日だというのに七海さんも帰って来なかったら、むくれているだけだろう」
「えっ? 何でその事をお爺ちゃまが知ってるの?」
祖父は私の問いかけに、あからさまにシマッタという顔をした。
愛人宅に入り浸る父と違い、母が帰って来なかったのは初めての事だった。私はその事で、時を戻る前に母と口論になった。タイミングよく母のスマホに母が推しているモデルの東雲亮平から『僕なら幾らでも話を聞きますよ、また、あのホテルで会いましょう』とのメッセージが届いた。
「えっ? 何でその事をお爺ちゃまが知ってるの?」
祖父は私の問いかけに、あからさまにシマッタという顔をした。
愛人宅に入り浸る父と違い、母が帰って来なかったのは初めての事だった。私はその事で、時を戻る前に母と口論になった。タイミングよく母のスマホに母が推しているモデルの東雲亮平から『僕なら幾らでも話を聞きますよ、また、あのホテルで会いましょう』とのメッセージが届いた。