ほっとけないよ
ゆるキャラと移動教室。
「ヤマシロくん。
次の授業は化学室で実験だよ」
ある金曜日の午前中の休み時間、
俺はヤマシロくんに優しくそう言った。
いっしょに行きたい!! 化学室!!
「かがく……?」
(生まれてはじめてその言葉を聞いた、と言う顔をしている)
「うん、だから、
化学の教科書と、ノートと、シャーペンと、消しゴムを、」
バサバサバサッ!!
ヤマシロくんが、
机の中の教科書やノートを、盛大に床にぶちまけた。
「ヤマシロくんさぁ、
いつのまにか誰かが手伝ってくれることってない?」
「?」
理解した。
この子って、
すっごく手のかかる子だ - !!
次の授業は化学室で実験だよ」
ある金曜日の午前中の休み時間、
俺はヤマシロくんに優しくそう言った。
いっしょに行きたい!! 化学室!!
「かがく……?」
(生まれてはじめてその言葉を聞いた、と言う顔をしている)
「うん、だから、
化学の教科書と、ノートと、シャーペンと、消しゴムを、」
バサバサバサッ!!
ヤマシロくんが、
机の中の教科書やノートを、盛大に床にぶちまけた。
「ヤマシロくんさぁ、
いつのまにか誰かが手伝ってくれることってない?」
「?」
理解した。
この子って、
すっごく手のかかる子だ - !!