ジュエル★バトル ~わたしが水晶の巫子!?~
 わたしの親友、相馬楓(そうまかえで)
 ポニーテールがよく似合う、元気いっぱいの女の子だ。
 
 今はちょうど通学中で、集合場所の楓の家の前で、しゃべってたんだ。
 わたし、テル、楓は、幼馴染で同じ学校の同学年なんだよ。
 いつも一緒に学校へ行ってるんだ。

「あ~、今日も(みどり)くんカッコよかった~。
マジ尊い。朝から癒されるわ~」

 楓はご機嫌で、にまにまと笑みを浮かべている。
 あ~、そういやカラークロウの新曲発売のニュースやってたなぁ。
 楓は男子アイドルグループのカラークロウ(略してカラクロ)の中でも、
 緑って人を超推してるんだよね。
 だから、ポニーテールのシュシュも、推し色の緑色。

「『癒されるわ~』じゃねーよ。
オマエ、美月に何吹きこんでんだよ!」
「え~? テルになんか言ったの、美月」
「何さま、おれさま、テルさまって言った」
「あ~、それ。事実じゃん!」

 ケラケラと楽しそうに楓が笑うのとは対照的に、テルの機嫌が悪くなっていく。
 こりゃ、話を変えた方がいいね。

「まあまあ。で、テル。話って何?」
「あ? ああ。オマエに頼みがあってさ。
おれらのダンスのリハーサルの監督してくれ」
「ダンスって……。新入生歓迎会のダンス?」

 今は四月の後半。
 新入生たちも、ようやく中学の生活に慣れてきたころだ。
 そこで、明日開かれるのがわたしたち二年生主体の、「新入生歓迎会」。
 テルはそこで、「スウィートウェザー」の一員として、ダンスを踊るんだ。

「おう。オマエ、運動神経と動体視力だけはいいだろ。
だから、おれらのダンス全体を見て、動きのズレを指摘してほしいんだ。
最終チェックだな」
「いいよ」
「ん。じゃあ、放課後の準備の時に頼むわ」

「了解!」と返事をすると、
「え~、美月が運動神経と動体視力『だけ』ってことはないでしょ」と、
楓が話に入ってきた。

「『月影のエース』の美月さんは、
かわいすぎて男子にモテモテなのですよ? ご存じない?」

 楓はニヤニヤしながら、ひじでテルをつつく。
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