Au Revoir―再会―
「懐かしいよ。若菜に連れられて家へ行ったら、若菜に瓜二つの女の子がいたっけ。やたらと若菜にくっついていて、猫みたいな子だった」
「猫?……あたしが?」
「あぁ。猫みたいだった。若菜だけでなく、俺や若菜の友達にまでよく懐いて、すごく可愛い子猫だったよ。ペットにしたいくらいだった」
「……」
あたしは今、いったいどんな顔をしているんだろう。
頬っぺたにそっと手を当ててみると、ほんのりと熱かった。
よかった……暗闇で。
でも、謙は何が言いたいんだろう。
さっぱり分からない。
やっぱり、あたしのことを子ども扱いしているのかな。
もうあたしだって、れっきとした大人なのに。