極上ショコラ【短】
視界がゆらゆらと揺れる。


何度も高みへと押し上げられた体は、もうとっくに言う事を聞いてくれない。


ドアの傍で終えた行為にホッとしたのも、束の間の事。


その後は動けなくなった体を抱き上げられてベッドに連れて来られ、再び行為が始まったのだ。


甘い嬌声の隙間で限界だという事を懇願しても、それが受け入れられる事は無い。


「おい、まだ寝るんじゃねぇぞ」


楽しげな篠原の機嫌が直ったのは一目瞭然だけど、彼はあたしの内(ナカ)に埋めている自身を抜こうとはしなくて…


綺麗にベッドメイキングされていたシーツは、皺だらけになってしまっていた。


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