憎悪と、懺悔と、恋慕。
 

 --------ドクンドクン。

 心臓が、血管が、ビックウェーブ。

 クリスマスだし、奇跡が、起こるのかもしれない。

 だって木崎センパイ、急に真面目な顔になったし。

 これはもう・・・。

 期待いっぱいの眼差しで木崎センパイを見つめ返すと、木崎センパイの口が、ゆっくり開いた。

 「・・・早川さん」

 「・・・はい」

 ドキドキうるさい心臓を、黙らす様に握りこぶしを胸に押し当てた。
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