高速沿いのきらびやかな西洋のお城が何なのか必死に海外の友人に説明するも食い違う話
テン


いちいち両親から紹介などない。

昨日まで居たのに、朝になったら居なくなるなんて茶飯事。

夜中に叩き起こされてハグチュウされることもあれば、長い置き手紙が枕元にってパターンもある。この場合、へったくそな日本語と、長ったらしい母国語と、絵、の3パターンにわかれる。

国ごとっていうか、あくまでも人なんだ。

だから朝ごはんを向かいで食べている、見知らぬ外国人にも、いちいち驚いたりはしない。

名前は?と聞かれたから。

「マホ」

「マホ?」

「そう。名前は?」


< 8 / 27 >

この作品をシェア

pagetop