【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀
「すごい腫れたでしょ」
「もうびっくりするぐらい」
私が吹き出すと
「どこで?家?外?」
その質問には少し動揺した。
「家ですよ。家のテーブルにガツンと喧嘩売りました」
「そのテーブル捨てなさい」なんていうから大笑いしちゃった。
心配そうな2人の視線を感じながら
私はいつものように活けてある花を抜き始めた。
佐和子さんのところは、自宅なので元気がなくなる一歩手前まで花を楽しんでもらえる。
お疲れ様。と一輪ずつ抜きながら
新しい花へと活けかえる。