ふと背中に感じる違和感で俺は目が覚めた。時は深夜と思われる。

その違和感とは、何やら温かく、そして柔らかい何かが俺の背中にくっ付いているような、そんな感触。


ああ、そうか。またあの子が俺の布団に潜り込んできたのだな。しょうのない奴め……


「ヒロミ、悪いけどあっちへ行ってくれ」


少し可哀想な気もするが、俺はヒロミを布団から出すべく、振り返ると同時に掛け布団をガバッと剥いだ。すると……


「きゃっ」


小さな悲鳴がし、目の前には夜目でも十分にそれと分かる、白い女の裸体が横たわっていた。


「うわっ」


咄嗟に俺はソレに掛け布団を被し、上体を起こしてソレから飛び退いた。


今のは何だ?
いや、誰かと言うべきか……


ギョッとしながらこんもり盛り上がった布団を凝視していたら、布団の下からヌッと現れたのは、栗色に染めてるらしい髪の長い女の顔であった。

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