そこから先は、甘くて妖しいでんじゃらすゾーン。【完】

「んんっ……陸……さん」


―――昨夜とは全然違う。


荒々しく貪るようなキス。強引に押し入れられた舌が私の口内を掻き乱す。息が出来ず唇を離そうとしても、彼はそれを許さない。


私の頬を両手で押さえ、更に強く唇を求めてくる。


そのまま床に倒され、あっとう間に身に付けていたモノは全て脱がされてしまった。


こんなに乱暴に扱われると怖くなる……


でも、全身に陸さんの熱い舌が這い敏感な部分に触れられると体は正直に反応してしまう。


「鈴音……」


そんな色っぽい声で呼ばないで―――


甘く囁くような声を聞いただけで鳥肌が立ち体の芯が燃えるように熱くなる。


優しく抱かれた昨夜より、何倍も感じてる自分に戸惑いどうしていいか分からない。


「こんなのもいいだろ?」


イジワルな陸さん。でも、彼の言うとおりだから拒めない。むしろ私もそれを求めてる。そのことに気付き更に頬が火照る。


「っ……」


二度目の痛みは昨夜とは比べものにならないほど小さく快感に近いモノだった……


恥ずかしいけど、陸さんだから……大好きな陸さんだから……構わない。


下唇をグッと噛み必死で声を抑えながら陸さんの背中を力一杯、抱き締めた……




そして、そのまま陸さんの腕の中で眠ってしまった私が翌朝目を覚ますと、既に彼の姿は無くローテーブルの上に一枚のメモが置いてあった。


メモには、チビちゃんのミルクの量やオムツの交換の仕方が詳しく書かれていて、最後の一行には……


《帰ったら鈴音の笑顔が見れるよう頑張ってくる》そう書かれていた。


「陸さん……ありがとう」


彼の優しさが嬉しくて、私はそのメモを胸に抱き何度も彼の名を呼んでいた。


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