ズボラ女子が恋をした場合。
【番外編】いじわる男子 日向



―――――――……
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文化祭の日。
東高の前に着くと、結構人が居た。


「お願いしまーす!」
校門でビラ配りしてる人の中でひときわ目立つ人が居るなと思ったら、

「木島君」
イケメンくんが居た。


「……おう」

俺を見て、明らかに今警戒したな。
全く、本当に分かりやすい。



「俺にはビラ、配ってくれないの?」
「配らなくても来るでしょう?」
「まぁ、行くね。一番最初に行くね」
「まぁ、だろうと思った」



なんか、こう軽口叩けるの、ちょっと嬉しかったりして。
だって、木島くんって本当にいい奴なんだろうと思う。



ただ、鈴菜ちゃんに好意を向ける男には少し厳しいだけ。
気持ち分からなくもないけどなー、隙だらけだもん、あの子。


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