ズボラ女子が恋をした場合。



あーだこーだ言ってる間に、明日から夏休みがやってくる。
帰宅部でさらにバイトもしていない私は、冷房がキンキンに冷えた部屋でアイスを食べながらのんびり過ごそうと思う。



あれから、日向には会っていない。
連絡は取ってるけど、これといった特別な話もしていない。


おはよう、今日も暑いね。
部活行ってくる。
録画したお笑い番組見てるんだけど、あの芸人って面白いよね。


そんなことばかり。
なんだかもう、考えるのに疲れて、あれは…、電車であったことは、私が幻を見た、ということにした。




「夏と言ったらプールでしょ!!」
プール行こう!水着着よう!
クラスの女子はこの時期になると、ダイエットの話で盛り上がる。

みんな十分細いのに、どうしてさらに細くなろうとするのかしら…。
と思ってる私はもうすでに、女子失格なのかな。



夏の行事と言えば…。
プール、海、水着。
花火、お祭り、浴衣。
半袖、短パン、ミニスカートにムダ毛処理は欠かせないよね。



「女子って大変だ」



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