呪いのブレスレット
少年のバイク事故
今日は麻美の部屋に行くのはよそうか……。

ひとりで寝るのは怖いが、また自分が不可解なことをしたらどうしようと、悩んでいた。

「やっぱり、麻美と寝よう!」

枕とタオルケットを持ったとき、スマホが光り鳴った。

翔平からのメールを開きながら、ベッドの端に腰かける。

『花火大会、テニス部の男子3人誘った。俺いれて4人な。木下もOK』

良かった。みのりが喜ぶ。

『翔平、ありがとう。楽しみにしてるね』

翔平にメールを返す。

本当はあまり気の進まない花火大会。

それはひかりとの思い出が多すぎるから。

そして、また何かありそうで怖かった。

再びタオルケットと枕を持つと部屋を出て、麻美の部屋のドアをノックした。

トントン

あたしは返事を待たずにドアを開けた。

< 108 / 216 >

この作品をシェア

pagetop