呪いのブレスレット
「そうか。早く寝なさい。明日も忙しいぞ。お前たちも」

「はい」

翔平がみんなを代表して返事をしてくれる。

待ちくたびれたみのりは少しムッとした表情だ。

「みのり、ごめんね。田島先輩の具合が悪くなっちゃって」

「ううん。なにかあったのかと心配しちゃった。部屋に戻ろう?」

みのりの表情が和らいだ。

「あ、ごめん。先に行っててくれる? ちょっと翔平に話があって。すぐに行くから」

「まーったく、今まで一緒にいたのにまだ話しがあるんだ? うん、いいよ。先に行ってる」

みのりは意味深なウインクをあたしにして、部員たちと去っていく。

まだ話は終わっていない。

田島先輩の身体は心配だけれど、あの言葉の意味を教えてもらわなければ。

「田島先輩、談話室に行きましょう」
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