呪いのブレスレット
奇怪な出来事
翌日からあたしはひかりのブレスレットを身につけて登校した。

なぜか、つけたくなったのだ。

「おはようー」

教室に入るとすでに来ていた玲奈が、椅子をガタっと引いてあたしに近づいてきた。

「亜美?」

「おはよー どうしたの? あたしの顔に何かついてる?」

あたしの前まで来た玲奈がじっと顔を見ているのだ。

何かついているのかと、手が顔に行く。

「それは?」

ペタペタ顔を触るあたしの腕を玲奈はガシッと掴んで聞く。

玲奈の視線はひかりのブレスレットだった。

「あ、もらったの。きれいでしょう?」

「もらったって、誰に?」

眉間に皺を寄せる玲奈にあたしはにっこり笑みを浮かべた。

「ひかりのお母さんに。昨日、ひかりの形見分けでもらったの」

「じゃあこれはひかりのなの?」

「うん。そうだよ」

玲奈は突然大きなため息をついた。

それからこめかみに指をやり、顔をしかめる。
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