今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

昼食を一緒に(悠斗side)

《今日は、ありがとう。とても、楽しかったです。でも、遅くまで引き留めてごめんね。おうちの人に怒られなかった?》

《よかった。沙弥佳に聞いてみたら、いいよって。場所はどこ?》

《うん。わかった。また、明日ね》

《おやすみなさい》




「なに、にやけてんだよ」

 航太の声がして手にしていた雑誌でパコンと頭をはたかれた。

「痛いだろ」

 って、一応怒ってみたものの、実際はそんなに痛くない。
 たとえ痛くても今日はそんなことも気にならなくらい、上機嫌の俺。


 そりゃ、そうだよな。


「スマホを見て、ニヤニヤと。ハッキリ言って、気持ち悪い。せっかくのイケメン台無し」


 そう言って顔を顰める航太を睨んだ。

「いいだろ。俺だって、たまには幸せに浸りたいの。っていうか、浸らせろ」
 
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