今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

陽菜のペット(悠斗side)

 初めて帰ったあの日から、俺は陽菜と帰ることが多くなった。

 お互い違う部活をしているから、毎日一緒に帰ることができないのが残念だけど。
 わかってはいるけど。もっと、一緒にいたい。


 昼休み。

「あーあ。俺もバドミントン部に入ればよかったな」

 そうすれば、いつも一緒に帰れる。

「そうだ、今からでも……」

 と、ぼやいたら、航太にいきなり頭をたたかれた。


 その衝撃でいじっていたスマホを落そうとした。どうにか落下は免れたけれど。

「痛いだろ」

 俺は後頭部を押さえながら叫んだ。
 今のは本気だった。たんこぶ出来たんじゃないだろうな。
 頭をさすりながら具合を確かめる。痛かったけど、良かった。大丈夫なようだ。
 航太の一撃は強烈だった。


「不純な動機で部活選ぶなよ。すっげー、迷惑。まったく、こっちは全国大会控えているっていうのに。1人浮かれてんじゃねぇよ」



 白い目で睨む航太がいた。

 

 
 

 

 
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