夢蝶 ~なによりも大切なもの~
『てめえら、仲間って知ってるか?』
フードをかぶり、元通りになった夢蝶が
言う。
『知らねえだろうな。守りたいもの。
本当に大切な、仲間を作れ。
そして、そいつのために戦え。
そうすれば、強くなれる。
…次、会うときを楽しみにしている。』
その言葉を聞いた男たちの瞳が
変わった。
……こいつらはもう大丈夫だな。
誰にも聞こえないくらいの小さな声で
つぶやいた夢蝶は、
近くの家の屋根に飛び乗り
去って行った………。