キミのイタズラに涙する。


嫌だ、嫌だなんて

おちゃらけて隆平は言って笑うから


私たちも学校での出来事を話すと

楽しそうに話を聞いていた。


「数学の教師のカツラとるの俺の役目だからなぁ

先生寂しがってるんじゃねぇの」


「もしかしたら、物足りないって思ってるかもね」


「だろ~やっぱ学校には俺がいな……、」


そうやって普通に話をしていた時、

隆平は急に口元をおさえ、備えていた洗面器に吐き出した。


ビックリして固まってしまう私。


「う……わりぃなホント」


満くんが背中をさすり、隆平の気分を整える。

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