キミのイタズラに涙する。

最後のイタズラ



そして3日後ー。


久しぶりの制服に袖を通して

髪を整え、私は卒業式に出る準備をした。


入学当時ブカブカだった制服は

少し小さくなっていた。


自分が気に入っていたネクタイを首に通して家を出る。


また食欲は完全に戻ったわけではないけれど少しだけお腹に入れてきた。


「行ってきます」


私は学校に向かった。


教室に入って行くと、みんな周りの人とおしゃべりしている。


「沙良……っ!」

「沙良ちゃん!!」


一目散に私の所に来たのはその2人だった。


「良かった……来ないかと思った……」


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