SWEETPAIN~冷たい旦那サマは副社長~

~蓮人side~

麻友は凄く天然な女の子だった。


そこが可愛いと言うか…何処か憎めない…



「…いってくる」



俺は麻友を慰めるコトも出来ず、ブリーフケースとコートを手に持って部屋を出て行こうとドアに向かう。



「待って…下さい…」



麻友は嗚咽を交じらせ、左の手の甲で涙を拭きながらソファから立ち上がる。



「お見送り…させて…」



「いいよ。そんなは起きたままの恰好で、見送るつもりか?それに、その涙…見送りはそこでいいよ」



「でも・・・」



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