みつばちとはちみつ
* 第6章 *


「どうしたの?ニナ。昨日の夜も帰ってから電話したのに 出なかったし。
何か あった?」


あみ先輩と離れ、2人で話す事にした。


「・・・誰にも、ヒロ君にも 言わない
って、約束して。」

「う、うん。言わない・・約束する」


「・・・マサ兄と・・・した」


「・・・何を?そういえば、送って
もらったもんね。マサ兄に。で、何?」

「もう!だから!・・・」


…真っ赤になるニナを 見て、ようやく
わかった…


「ええ〜!!!うそ!」


思わず 叫んだ私の口を 慌てて 塞いで
「叫ぶな!」と 叱る。でも…だって


「えっと・・最後・・まで?」


無言で 真っ赤な顔を 両手で覆って
コクンと 頷く。


「ち、ちょっと 待って・・もう、
キャパオーバーしてる・・」


何?この展開は…頭が ついていかなくて

ただ ぼ〜としていた…



< 105 / 268 >

この作品をシェア

pagetop