レンタル彼氏を使ってみました(仮)
妙な宅配便



ブルブルと震えだす携帯を手に取った。

【着信:愛花】



「は~い」


「ひよりんちに宅配送ったから」


「別にいいけど、何送ったの?」


「人」


「人っ!!」



窒息しちゃうんじゃ……



「私、彼氏出来たばかりでゴタゴタになりたくないからさっ」


「悪いけど、本当ひよりよろしく。好き勝手に使っていいから」


「えっ、ちょっと待っ……」



ツー……ツー……



切られた。

さっぱり、意味が分からないんだけど……






ピンーポンーー



「はーい」



慌てて、玄関へと足を運ぶ。



すらりと伸びる身長に整った顔、イケメンと言われるであろう男性がそこにはいた。



「こんにちは。レンタル彼氏の佐々木翔と申します。皆川愛花さんのお宅はこちらで間違いないでしょうか?」



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