翌日、私は重い気分で出社した。

去年まで私は広報課に所属していたんだけど、30歳を機に営業課に戻ってきた。
もともと、こっちの仕事の方が得意なんだよね。
黙々とできるし、社外の人とは電話でしか話さないし。

須賀渡は広報課時代の後輩。

明るくて社交的な彼は、私が異動しても日に二、三度は顔を合わせる。
広報課は同じ四階にある上に、営業三課の扱う電器ポット関連の広報業務はあいつの担当だからだ。

私が最高に暗い気分で受注の入力をしていると、本日もあいつはやってきた。


「失礼しまーす」


第三営業部のオフィスに現れた須賀渡。
おじさん社員の間をペコペコしながら抜けてくる若手社員は、まず私には目もくれず、課長のところへ。

そこで、しばしお仕事トーク。

ああ、そのまま帰ってくれ……。

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