仕事しなさい!
そのうち、私は努力をやめた。

どうせ、誰も見てくれないし。
見てくれたって、私は他の子みたいに機転よく振る舞えないし。
きっと、私が可愛いと思ってやってたことだって、マイノリティなんだ。
男の人たちは「あいつ、頑張ってるつもりかな」くらいに笑ってたかもしれない。


どんどん卑屈になって、気づけば私は、自他ともに認める社内イチの地味女。


だから、こんなことはからかわれてる以外の何モノでもない。


*****


金曜日は営業課と広報課の合同飲み会だった。

営業の1から3課と広報課。あわせて60人以上いるけど、今日集まったのは50人弱。
会社御用達の居酒屋も、二階座敷を貸し切りにしてもらわなきゃならない。
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