不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
天使のような女の子
二日後、私は沙耶とふたりでメンズのセレクトショップにいた。

卓巳君とイブに会えることになったから、何かプレゼントをあげたいなって思ったんだ。

店内を物色し、マフラーやキーホルダーなどを手にとってはまた棚に返す。

そんなことをしながら、昨日卓巳君から言われたことを沙耶に話した。

沙耶はそんな私を呆れ顔で見ていたけど、やがてふぅとため息をついた。


「結局イブは昼間だけ会うんだ。それって私とおんなじじゃない……」

「……うん。そうだね」


手袋もいいかもなぁ。
卓巳君なくしたって言ってたし。

そう思って、私は目の前にある手袋を手にとって眺めた。


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