金糸雀達とお茶会を
不思議なお店と不思議な人達
朝霧さんはあたしの手をひいて学校を出ると、街の中をずんずんと進んで行く。
ど、どこにあるんだろう、そのお店って…。
朝霧さんは何か考え事をしているのか終始無言で歩いている。
会話が無いのは…なかなか気まずいものだ。
ど、どうしよ…何か話しかけた方が…!でも考え事しているみたいだしっ…!
結局、私も無言で歩く事にした。

しばらく歩いたけど、なかなかそのお店には着かない。
てゆーか、だんだん街の中心を外れて裏通りに進んできてるような…
え、ちょっと…大丈夫かな、なんか危険っぽい…
いや、でも“殺し方を教えてくれる店”という時点で妖しいオーラ満載なんだけれど。
やっぱりヤバいお店なのかな…!?もっとよく考えるべきだったかも…。
自分の考えの甘さに軽く溜め息をはきつつ、本気で危険を感じて来た頃。

「大丈夫だよ」

ふと前から声がした。
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