★短編集★
☆心は崩壊を続ける☆『独白』
今日は厄日らしい。


祖父に文句を言われ
母には怒られ
最悪だ。


今日もまた
私の心は崩壊して行く……

家族は知らない
私がこんなに
脆いことを。


家族の中の私は
一言で言えば
ポジティブ·明るいだ。


実際は真逆だが……


本当に疲れる。


ネガティブで暗い私は
想像出来ないだろう。


そして、真逆の
演技をする私。


心は崩壊を始める……


何時から
崩壊しだしたのかは
自分でも分からない。


気付いた時には
既に崩壊は
始まって居たのだから。


崩壊を始めた心は
止まることなく
永遠に崩壊し続けるのだ。

進行形で
崩壊して居る私の様に……

一生気づかずに
過ごすか、私みたいに
気付いて嘆くか……


それは人それぞれだ。


できれば
気づかない方が
幸せである


私は
気付いしまったけど……


今日は母と喧嘩し、
見るなと言われた。


その瞬間崩壊は
加速し始めた……


そのうち、私の心は
カラっぽになるだろう。


修復は不可能で
止める術はない。


ただカラっぽに
なるのを待つだけだ……


カラになった心は
何も感じなく
なるのだろう。


哀しみ以外……


(完)
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