俺様専属メイド!?
前と違って繋がれた手に嫌な気なんてしなくて、むしろドキドキしている。
あたしは抵抗せずにそのまま引っ張られることにした。
「一つ言っとくけど」
「ん?」
「俺、待たされるのがすげぇ嫌いなんだよ。
だから俺を待たせるな。
分かったか?」
「は!?」
「俺の行動を先回りしとけっつってんだよ」
こいつは~!!
さっきのドキドキなんて忘れて、あたしは怒りが湧きあがってくるのを感じた。
そんな彼は、やっぱり意地悪な笑みを浮かべていた。