俺様専属メイド!?
2nd☆Order

待たせるな。






「おはよー!
ほら早く起きてっ」




藤井の部屋に入り、かけ布団をはぎ取る。



彼は眠たそうにかけ布団を取り返そうと手を伸ばす。





あたしはその手を掴み、無理やり起き上がらせる。






「はい起きた起きた!
着替えて朝食ね!」





ボーっとしている藤井を置いて、あたしは部屋を出た。



それから厨房に行き、朝食を並べる手伝いをする。







もうすっかり仕事に慣れてしまった。





「岡田様、おはようございます。
翔様の身の回りのことはもう完璧になってきましたね」



水田さんには朝からそんなことを言われてしまう始末。





藤井みたいなわがままお坊ちゃまのお世話係が板についてきたなんて、岡田杏、一生の不覚。








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