嘘と元カレとネックレス




「先輩は、初めて一人で依頼やったときどうだったんですか?」


「俺?んー。あんま覚えてないけど、一応こなせたんじゃね?」


「私に聞かないで下さい!」




「バカ言え。お前、失敗してただろうが」




どこからか声がやってきたと思ったら、舟木先輩だった。





「そんでもって、橘先輩に収拾してもらって。その恩忘れたのか!」


「スンマセンでした……」


「橘…先輩って?」


「俺らが新人の頃に、一緒に仕事してた先輩」


「そうなんですか〜」




それから、他の先輩や同僚たちも加わって、グダグダと雑談。




ここの会社の人たちは本当に面白い人たちばかりで。


たまに先輩によってはいじりがひどいけど、いつも職場が明るくて楽しい。




これが私の普通。


私の毎日。



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