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[side 美夜]



―― 麻里亜ちゃんは、私の救世主…―――




私達が通っていた高校は
『愛心女子高等学校』と言う、カトリック系の伝統ある女子校だった。



真っ白なセーラー服は人目を引き、規律に厳しい事も合わせて、地元では有名な学校だった。



講堂の壁に掲げられているのは『愛徳・勤勉・従順』と言う教育の三本柱で、

『愛徳』はいいとしても、
『勤勉・従順』は自由主義な麻里亜ちゃんにとって、窮屈だったみたい。



それでも麻里亜ちゃんがうちの高校を選んだ理由は、

幼児教育科と言う、今の職業に繋がる学科が設けられていたから。



それと麻里亜ちゃんのご両親が、

「うちの跳ねっ返りを何とかして…」

との思いがあった事も理由の一つ。




私達が親しくなったのは、高校二年生のクラス替えで同じクラスになってから。



麻里亜ちゃんが私の存在を知ったのは多分その時からだけど、

私は一年生の時から知っていた。

どうしても目立つ存在だからね。




遅刻常習犯で、
閉められた校門をよじ登り侵入してくる生徒は、麻里亜ちゃんの他にはいなかった。



何をしたのか、廊下で先生に怒られている姿も良く見かけた。



それでも麻里亜ちゃんはいつも楽しそうに笑っていて、

私にはその太陽みたいな笑顔が眩しかった。




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