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本格的な夏はすぐそこまで迫り、陽射しがジリジリと暑かった。



おまけに今朝までザーザー大雨が降っていたから、大きな水溜まりがあちこち出来ているし、

ムワッと湿気を含んだ不快な空気が、足元から上がってくる。



空はこんなに青くて素敵なお散歩日和なのに、もったいないよねー。


雨さんが降ってくれないと緑が育たないから、しゃあないけどね。



今日は幼稚園がお休みの日曜日。

いつもは一人でビーノ君を運転し、

「ブィーン!イエーイ!」
と町中を走り回っている時間なのだが、

今日は徒歩で、5分程前から、この場所に立ち尽くしている。



この場所がどこかと言うと、美っちゃんが通っている教会の正門前。



当然の事ながら、美っちゃんを待っているのだ。



毎週日曜9時からの礼拝に、真面目に通う美っちゃんと、

不真面目で、ここ数年来教会とはご無沙汰な私は、

いつもの日曜日は、別行動をしていた。



今日こうして美っちゃんを待っている理由は、

「私もその珈琲屋に行く!」

と彼女が熱く希望するからである。



喜一郎の珈琲屋に行ったその日に、美っちゃんには全て、丸まんま報告していた。



外国人墓地で幽霊を見た事から始まり、

どう見てもジェフ顔のハンサムマンが、

「喜一郎と呼んで下さい」
と言ってきた事。



変わったお店の内観に、
珈琲がびっくりする程美味しかった事も説明した。



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