ぎゅってして?
ぎゅってしてよ

「好きだったよ、あたし…」

「え?」

信夜はきょとんして、あたしを見る。

「初めて信夜が話しかけた時…、あたしの髪に触った時……一目惚れした」

信夜は驚いたものの、急に笑顔になった。

「俺のこと…ぎゅってしたいほど、好きなんでしょ?」

「っ…!」

嫌な予感…。

「じゃぁ、ぎゅってしてよ。…俺のこと好きで満たして?」

小悪魔のように微笑む信夜。

あたしは一生勝てないなって、思った。

あたしは信夜をぎゅって抱きしめて、耳元で囁いた。

「ーーーっ///」

急に静かになった信夜。

あたしはふふっと笑って、更に抱きしめた。



『抱きしめたいほど愛してる』




*・゜゚・*:.。..。.:*・end・*:.。. .。.:*・゜゚・*






< 6 / 8 >

この作品をシェア

pagetop