いつもギュッと抱き締めて
秋、冬、春


 四季の中で、秋と冬と春は熱に浮かされたようにベットを共にする。


 厚着して待ち合わせて、買い物なんて特にしないで、手を繋いでどちらかの家に行く。


 歩く速度は速く、握りあう手には力がこもっていて、会話をする余裕すらなかった。


 互いに会う時間がなかなか取れず、いつだって顔を見れば、肌を合わせるのが待ち遠しくて仕方がない。


 マンションに入れば、いよいよ我慢が出来なくなって、少しの合間でもキスをしてお互いの体をまさぐりあった。


 エレベーターが到着を告げる音を立てれば、なけなしの理性でなんとか離れて荒い息を整える。


 鍵を開けて部屋に入れば、もう邪魔をするものはない。


 玄関で濃厚なキスを交わし、縺れるように靴を脱いで、抱えられるまま彼の腰に両足を絡み付かせた。




 
 
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