大好きな君の。

目を覚ました人。






 それからお医者さんが来て




 憐ちゃんが私を病室まで送ってくれた。





 











「やっぱ送ってこうか?」
「いい、親に連絡もするし」
「でも、歩きスマホ危ないよ?」
「送ってくって言ったって、どうせ院内まででしょ、いーってば」











 でも、憐ちゃんは、どこかやっぱり悲しそうで。


 優哉さんが、泣いていたことと関係があるのかもしれない。



 何があったか、気になる。





 けれど、臆病者の私には聞けない。








< 30 / 124 >

この作品をシェア

pagetop