「──じゃあ、行ってくる。」






「お父さん、美穂さん、子供たちをよろしくね。」





早く行きたいらしい仁が踵を返そうとしたので慌てて二人に頭を下げる。





真も含め、子供達と遊び出してしまっている二人は…






「はいよ、行ってらっしゃ〜い!」





「楽しんでこい。」





上機嫌で見送ってくれた。





「パパッママッ!いってらっしゃーい!!」





笑顔で言ってくれた礼斗に”おう”と短く返事をした仁。





絢香と遥香は…お父さんと遊び始めてしまってる…






「………クソッ…」






「あらら…今度はお父さんに絢香も遥香も盗られちゃったね?」






「チッ…うるさい…。
今日は琴絵にだけ見てもらえてればそれでいい。」





少しだけ照れて言った仁の横顔があまりにも可愛くて自分から仁の手を取った。





仁の腕に腕を絡めて…






「じゃあ、仁も今日は私だけを見てね?」





と、からかいながら言う。








「無論。基本的に俺は琴絵しか見てねえよ。」






父親の顔から私の恋人の顔になった仁と本家を後にした。










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ヤクザ  極道  父親  溺愛 

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