「──…雅人……。」




車内では相変わらず話してくれない雅人に私から話しかける。



ちゃんと、謝らなきゃいけないことがあるから。






「…………ん?」







「ごめん…。」







「……………………。」






私の言葉に腕を組んだ雅人は何も言わない。




あぁ、やっぱり怒ってる。




当然だ。






「……………………。」






「……………………。」







しばらくの沈黙の後、困ったような表情を浮かべた雅人は探していた言葉を見つけたような顔をした。






「優花が謝ってる理由がわからないんだが」







「だって…私、ひどいこといっぱい言った…。
雅人が優雅のこと嫌いなわけないのに…ッッ、!!」







「…泣くなよ。」






そっと囁いた雅人に強く抱きしめられて、自分が泣いてることに気付いた。




少し痛いくらいキツく抱きしめる雅人。






「あー…やっぱ、1週間も優花に触れないとか拷問だな。もう少しで死ぬとこだった。」







「……怒ってたんじゃないの?」







「怒る?なんで優花に怒るんだよ。むしろ…この1週間は反省してて優花に触れていいのか分からなかっただけだ」







「………反省って…?」







「不器用だからな俺は。ちゃんと伝えたい事は口で言うべきだったなって思った。それに…理由はどうあれ、あそこまで怒鳴ることはなかった。おかげで優雅は俺に嫌われてるって思っちまったみたいだしな…」






そう呟いた雅人は優しく私の唇にキスを落とした。





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ヤクザ  極道  父親  溺愛 

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