3人の神様の部屋を出て、一階のほとんどを占めるだだっ広い加工場へと案内された。

何台ものフォークリフトが、大きな機械の間を器用に通り抜けながら、せわしなく動き回っている。

あゆみを連れた小林が中を歩くと、フォークリフトに乗った作業着の若い社員が次々に頭を下げた。小林に挨拶をしたあと、必ず後ろをちょこちょこと歩くあゆみに視線が注がれるので、あゆみは居心地が悪くてたまらなかった。
社員たちの年齢は小林とほとんど変わらないように見えるけれど、やはり彼が部長だからなのだろうか。


一階にある機械は全部で三十台ほどで、あゆみにはそれがなんに使う機械なのかさっぱり解らないものばかりだった。



「それじゃあ、そろそろ事務所へ行こうか」


一階を端から端まで案内し終えると、小林が言った。



「あゆみちゃんのデスクにも、案内しないといけないしね」



あゆみははいと頷いた。小林を見る目が少し変わってきていると自分で感じた。変な人ではあるけれど、悪い人ではないのかもしれない。



あゆみは早足で事務所へ向かう小林を、慌てて追いかけた。






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