医療法人医療学園印(シルス) 一巻 授業開始
総会及び定例会見はメディア多数により始まった。
「今や私の体の一部である、共に生きる、この医療学園は、急速な発展を遂げました。以前打ち立て無謀とも言われた改革制度のステップアッププログラム(飛び級)も私直下の組織とし、私自信が運営をすることにより、懸案事項であった若年齢の学生の倫理観の向上、技術力を持つ技術学生のより実践に近い学習を可能としました。
直下の組織の諸君はまさに実力のみで上がって来た諸君であり、人種年齢性別、エフェクト(影響があった人)も関係がありません。
まさにここに学習生を主体とする自治学園が第二創造の時期に、来たと言えます。」
医療学園シルス学生代表生徒会長
新来クリストファーは、日本国メディアに向かい学園の第一学期の総括をのべた。現在の学園は政府の監視の中で自治学校とし過去の過ちを繰り返さず、安全性高く運営されている旨を話している。
「今季の反省点があるとすればそれは一点です。」
少しクリストファーの顔に熱がおびただ。
「日本歴7の月初旬、近隣住民の皆様におかれまして、我々医療学園野球部が融合義手を使い投球した野球ボールが住宅に接触し住宅が大破する事故が起こりました。地域は退去区域であり、怪我人はおりませんでしたが、この場を借り私ども医療法人シルスにて費用全額負担をし住宅の再建を致す事をお伝えします。
ご迷惑をおかけし、大変、申し訳ございませんでした。」


「良かったよ。」
麻生が笑いながら後をついてきた。
「そうか。」
「ポリテイクス(政府)から何も言われてないよ。」
麻生は本当に笑っている。

「笑えるようになっただけまだましだ。俺は野球部に義手利用の同意をしたくなかったんだ。激しく反対だ。なぜ融合義手専用の特注の玉まで作ったんだ。飛ぶに決まってるだろう。素手 ではないのだから。彼らは一般人の国体や全国高校生野球大会や甲子園に出る為に練習してるのではないのか。玉に破壊力を持たせてどうするのだ。」
麻生の笑いは止まらない。

「必ず融合義手のキャッチャーで受ける、しかも、ディフェンス(効果制限壁)をつけた室内投球のみって書いてあったから印押したんだよね。我々の責任じゃないよ。クリス。」
「如何なるイレギュラーでも責任は許可をした私にある。」
新来クリストファーはため息をついた。





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