愛されることの奇跡、愛することの軌跡
*あの日の記憶
いつもならこの道のりの足取りは軽い。
なぜなら吹奏楽部に向かう時、楽しみで仕方ない。
勉強ばかりの私の唯一の息抜き。
でも今は違う。
橋本先生にこき使われに行くだけ。
準備室のドアには真新しい文字があった
"社会科第二準備室"
ノックする。
―コンコン―
「3年3組、金澤です」
『開いてるよ~』
「失礼します」
部屋に入ると、いつの間に倉庫だった部屋が改装されている。
ただ、段ボールはたくさん。
『悪いな、金澤。この部屋、改装工事をおとといまでやってて昨日荷物は入れたんだけど、細かいものの片付けが追い付かなくてな、それを手伝って欲しいんだ』
改装工事やってたんだ。
向かいの吹奏楽部で春休みも練習しに来ていたのに全く気がつかなかった。
なぜなら吹奏楽部に向かう時、楽しみで仕方ない。
勉強ばかりの私の唯一の息抜き。
でも今は違う。
橋本先生にこき使われに行くだけ。
準備室のドアには真新しい文字があった
"社会科第二準備室"
ノックする。
―コンコン―
「3年3組、金澤です」
『開いてるよ~』
「失礼します」
部屋に入ると、いつの間に倉庫だった部屋が改装されている。
ただ、段ボールはたくさん。
『悪いな、金澤。この部屋、改装工事をおとといまでやってて昨日荷物は入れたんだけど、細かいものの片付けが追い付かなくてな、それを手伝って欲しいんだ』
改装工事やってたんだ。
向かいの吹奏楽部で春休みも練習しに来ていたのに全く気がつかなかった。