(4)ふたりの夜


「ちょっと。大悟見過ぎ」


ベッドの上で下着姿になった理沙に怒ったように言われる。


彼女が身に付けているのは、触り心地のよさそうなつるつるした素材のキャミソールだ。純白の地にピンク色の花の刺繍が入ったそれは一見可愛らしくも見えるけれど、胸元が深くV型に開いていて、谷間がはっきりと見えてしまう刺激的なデザインだった。


「……見過ぎだってばっ」


理沙は自分の体を守るみたいに、両腕で自身をぎゅっと抱きしめて隠してしまう。


こんな視線が釘付けになるようなものを着けてるほうが悪いと思う。おまけに目が離せなくなるくらい、想像以上に大きかった胸もいけない。

そのうえ、一枚脱いだことであの甘い匂いまでもが一段と濃く鼻先をくすぐってくる。

視覚的にも煽られているのに、腹の底をくすぐるようなたまらない匂いが理沙の皮膚から立ち上ってくると、我を忘れてむしゃぶりついてしまいそうになる。


彼女の肌を舐めまわして食べてしまいたいと思うくらい、性欲だけでなく食欲まで煽ってくるような匂いだ。これではもう引き返すことなんて出来ない。




大事に大事に、それも気障なくらい恰好つけたシチュエーションで奪うつもりだったのに。

「所詮は年下」なんて思われないように、彼女が安心して身を任せられるくらい余裕たっぷりに振舞うつもりだったのに。



理沙の所為で余裕なんてなかった。


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