お向かいさんに恋をして
棚ぼたデートです!
桜の季節が終わって、肌寒さより暖かさを感じるようになってきた頃。

私は新生活に慣れてきていた。コンビニでバイトも始めて、少し気持ちに余裕も出てきた。

時々留奈さんや大家のおばあさんと食事をしたり、お茶したり。
留奈さんは相変わらずだし、おばあさんはわたしを本当の孫のように可愛がってくれている。

あと、学校にも友達が出来た。

そして、相変わらず秋中さんに、片想い中……。

留奈さんは

「告っちゃえ!」

なんて軽く言うけど、そう簡単ではない。

まだ出会って約1ヶ月だし、秋中さんが私をどう思っているのか分からない。
彼女がいるかも分からない。

そもそも私は、彼氏がいたこともなければ、告白をしたこともされたこともない。
淡い片想い止まりで、自分から動いたことなんてない。

正直、どうしたらいいのかさっぱり分からない。
みんどうしてるんだろう?

う~ん、分からない……。
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