天才極甘党系男子



今日はバイトもお休みの土曜日。


いきなりわたしの携帯に電話がかかってきた。


「もしもし」


『ちょっと澄乃?!元気にしてたの?!あっちょっ』


『澄乃ぉぉおおお!あんた、どこいったのよ!』


わたしは1回耳から携帯を遠ざける。


「菜央、好、いきなりどうしたの?」


相手は中学生の頃からの親友の2人。


菜央(なお)と好(このみ)だった。


『いきなりどうしたの?じゃないわよ!
今すぐにいつもの待ち合わせ場所にきて!』


「今から?」


住む場所を引っ越してから、地元の方へは行かなくなった。


ここから30分くらいはかかるし。


「なんも準備してないから1時間後でいいなら」


『さっさとこい。さっさと』


そして、一方的に切られた。



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