(続) 冷めた結婚

「いいよいいよ。私が勝手に作っただけだし、明日食べよ?美味しいそうなコロッケだね」


笑顔が引きつっていくのがわかる。


「いや、今日は愛海が作ってくれた料理食べよう。それは、冷蔵しとけば明日でも食べれるよ」


「いいよ、本当に。まだ温かいからもったいないよ。キャベツあったかな?」



「愛海…」



なんで、輝が悲しそうな顔するんだろう?


よくわからないや。



「二人とも、風邪引くよ。中入って。あっ、これもらうね。サラダ作ってる間に、お風呂沸いてるから入ってきなよ」


「あぁ…」



輝が気まずそうに、私の顔色を伺っているのがわかる。


そんなことさせたくないのにな…。



やっぱり、態度に出ちゃってるのかな?


< 19 / 135 >

この作品をシェア

pagetop