甘辛恋愛〜大好き~
2章、友達は裏切りの使者。
「大人しくイジメられてたらいいのに。馬鹿なの?」

たとえ馬鹿だとしても大人しくイジメられるなんてまっぴらだ。

「ふざけないでよ!」

バシッ!!

空気を切り裂くような音がしたと思った。

私、殴られたんだ。

「ッ ........!?」

「ふざけているのはどっち?」

腰が抜けて座り込んだ私を見下ろし、満足気に笑う。

こんなの、人間じゃない。

勝てない...

私、弱すぎるよ......

「何やってんだよ!」

頭上から、声がする。

だれだったか、思い出せない。

頭が、フラフラする。

私は、気を失った。
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