【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀


高野さんが

「結衣さん、いつもの結衣さんでよろしいと思いますよ。先代もそんな結衣さんをご覧になりたいと思いやす。」


「高野さん…でもそれで気に入らない。隼の嫁には認められないって言われたら?」


高野さんはバックミラーでチラリと隼の方を見ながら


「そんなこと若が言わせるわけがありやせん。それにあれですよ。ほら、何か言われたらさっき見たいにおっしゃったらいいじゃありませんか。」


そう言って吹き出した。


「堅気の女を舐めたらあかんぜよって?」


「そうです。」


ミラーにうつる高野さんの目が優しく微笑んでいたから


「はい。」って返事をして隼の握っていてくれる手を私も握り返した。





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