【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀
植木さんが
「結衣さんしっかり。」
「はい。」
隼も響さんも由香里さんも唖然としているけれど
電話で言われた約束。
しっかり仁義をきらなきゃ式には出ない。
この為に植木さんとDVD見まくって特訓してきた。
お爺様と志摩子さんが片足を前に出すと前屈みになり右の掌を前に出した。
「ご当家、軒先の仁義、失礼ですがお控えなすって・・・」
植木さんと私で同じく右の掌を出し腰を屈め
「有難う御座いやす。軒先の仁義を失礼さんにござんすが、手前控えさせて頂きやす。」
「早速ながら、ご当家、軒先借り受けまして、稼業、仁義を発します。」
隼はクスクス笑い出した。
だけど私たちは相当真剣だ。